SCOPE GROUP Sustainability

第1回SDGs社内研修を行いました。サステナビィティへの取り組みは原理原則の理解から

サステナビリティの基本は、自然界の原理原則

スコープグループは2020年3月25日(水)、グループ社員を対象とした社内講習「第1回サステナビリティ スキルアップセミナー」を開催しました。サステナブル経営支援を行う株式会社ワンプラネット・カフェのペオ・エクベリ氏、エクベリ聡子氏を講師にお迎えし、「サステナビリティの本質と新たな事業機会」をテーマにお話しいただきました。サステナビリティの“原理原則”を理解することで、サステナビリティに取り組む上での基礎力や行動力、応用力を高めることが狙いです。

スウェーデンでの取り組み事例に学ぶ

サステナビリティ先進国スウェーデン出身のペオ・エクベリさんは、講演の冒頭で、スウェーデンでは2019年時点で「小売業界全国協議会が調査したところ、そのメンバーの1000社以上の87%が環境やサステナビリティに投資することで利益を出している」という驚きの数字を発表しました。続いて「なぜ私たちはサステナビリティに取り組まなければならないのでしょうか?」と根本に立ち戻った問いを会場に投げかけました。
森林伐採・プラスチックごみ・気候変動・貧困などの問題を解決するためには「環境、健康、経済のバランスが取れている」状態、つまり「サステナビリティ」を機能させることが大切であるとペオさんは主張します。
そのサステナビリティの定義に基づき、いつまでに何をすべきかを国際会議で具体的に定めたスケジュールが「SDGs」であると解説。「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」という言葉の意味を改めて学ぶ機会となりました。さらにスウェーデンで定着しているサステナビリティの基礎となる“原理原則”の「3つの自然のルール」を詳しくお話しいただきました。

流通・⼩売業界の企業は消費者とつながれる仕組みづくりを!

続いてエクベリ聡子さんが「サステナビリティで広がる事業機会」のテーマで、独自の調査結果に基づきメッセージを発信。「現代の生活者がサステナビリティを意識した購買をする中、流通・小売業界の企業は『サステナブル・リビング・ブランド』のように消費者とつながれる仕組みを構築するとよい」と主張します。
そして世界中のサステナビリティ事例をご提示いただき、その代表的な消費財メーカーは、環境負荷を減らし社会価値を生み出しながらビジネスプランを2倍成長させるというビジョンを打ち出して企業価値を高めることに成功しているそうです。
参加者からは「サステナビリティに対する意識が変わった」「生活者の意識や行動が変わるためにはコミュニケーションのあり方が重要だと納得できた」などの声が上がっています。これからSDGsに取り組んでいく上で、大きな糧になる大切な基礎を学ばせていただきました。
私たちはこれまでに培ってきた企画力で、SDGsの達成に向けた志のもと、よりよい未来の実現を目指します。

エクベリ聡子さん(左)、ペオ・エクベリさん(右)

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